ドコモ・KDDI・ソフトバンクの3キャリアから格安SIMに乗り換えたものの、余りにも速度が遅すぎてイラついていませんか?
この記事を読まれている方は、もうすでにどこかのMVNOと契約中またはMVNOへ乗り換えた場合の通信速度に不安な方だと思います。
そこでこの記事では、格安SIMを使って6年目の筆者が、遅すぎるMVNOの通信速度対策とイライラ解消策を提案します。
2019年6月からドコモとau(KDDI)で新料金プランが始まります。
ですが4割値下げどころか、逆に新料金プランを契約すると毎月の支払い金額が高くなってしまう場合も多いようです。
もちろん昨年分離プランを導入したソフトバンクの料金も高止まりしています。
速度よりも「毎月の携帯電話料金を安くしたい!」という人は、MVNOの格安SIM、データ通信速度を重視する人は3キャリア、というように「料金と速度の二者択一」しかありません。
格安SIMでも工夫すればそれ程不満なく使うことができますが、格安SIMに速度を求めてはいけません。
通信速度と低料金を両立した格安SIMを選ぶ
3キャリアより安い月額料金でドコモ・au・ソフトバンクの3キャリア並みの通信速度が欲しい場合は、ワイモバイルとUQモバイルのどちらかを選ぶしかありません。
ワイモバイルもUQモバイルも料金プランはほぼ同じです。
毎月の料金に含まれる通話時間やデータ繰り越しのあるなし等に違いがありますが、データ通信容量と金額はどちらも同じです。
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドで、UQモバイルはMVNOです。両社ともSIMだけの契約が出来ます。
ワイモバイルもUQモバイルも他のMVNOでは速度が落ちてしまう昼や夕方から夜にかけての時間帯でも、3キャリア並みの速度でモバイルデータ通信が利用できます。
筆者の利用環境では、17時から20時の時間帯にドコモが10Mbps前後しか速度が出ない時でも、ワイモバイルでは50~60Mbpsの速度でデータ通信を利用できていました。
ただし、
- ワイモバイルはワイモバイルで購入したスマートフォンまたはソフトバンク回線対応したSIMフリースマートフォン
- UQモバイルは auまたはUQモバイルで購入したスマートフォンとau回線に対応したSIMフリースマートフォン
でなければ利用することが出来ません。
3キャリア並みのデータ通信速度と割安な月額料金を求める場合は、ワイモバイルとUQモバイルの格安SIMを選ぶしかありません。
両社ともキャリアショップや家電量販店で契約が出来ますが、店舗まで行けない方、待ち時間が嫌な方、余計なオプションを契約したくない方は公式オンラインショップでも申し込めます。
低速時の安定性が抜群の格安SIMを選ぶ
元々格安SIMは速度が遅いものだと理解していても、やっぱりサイトの表示や動画の読み込み、アプリの更新スピードが遅いと「なんだよ!これ!」という様にイライラしますよね。。。
低速でいつも遅いとどうしても我慢ができない人は3キャリアに戻るか、ワイモバイルかUQモバイルに乗り換えるしか解決策がありません。
しかし、主にスマホを利用する時間帯が昼休みと18時前後の時間以外ならば、OCNモバイルoneが一番安定していてお得だと感じます。
OCNモバイルone は
- 高速通信とデータ消費がない低速通信の節約モード切替
- 低速モード時に最初の150KBが高速通信になるバースト転送機能
- 追加料金なしのミュージックカウントフリー
- 通信速度制限になっても日付が変わるとクリアされる日次コース
4つが主な特徴の格安SIMです。
お昼と夕方から夜にかけての時間帯はどうしても1Mbps以下の低速になってしまうのは諦めるしかありません。
しかし、低速になる時間帯は節約モードに切り替えてデータ消費しないようにしておけば少しは気が晴れます。
遅いくせにデータ容量を消費してしまうのは勿体ないですからね。
この通信モードの切り替えが出来ないMVNOがなんと多い事。
また低速時のバースト転送機能があるMVNOも少ないですね。
150KBまで高速通信で読み込めるのはOCNモバイルoneとNifmo(ニフモ)の2社だったと思います。
もしデータ容量を使い切った時に、このバースト転送機能があるのとないではスマートフォンの使い勝手に大きな違いが出ます。
バースト転送機能がないMVNOはストレスしかありませんからね。
またOCNモバイルoneは節約モードでずっと低速状態にしていても、他社の低速より体感速度が速く安定して使用できます。
動画は無理ですが低速最強と言っても良いのではと。
追加料金なしで申し込めるミュージックカウントフリーは
Amazon Music(Prime Music、Amazon Music Unlimited)、ANiUTa、AWA、dヒッツ、Google Play Music、LINE MUSIC、RecMusic、Spotify、ひかりTVミュージック
が対象(2019年5月)。1日中音楽を鳴らしてもデータ消費ゼロです。
また利用する場所によって差がありますが、ネットワーク増強工事とトラフィックコントロール機能で混雑時の通信速度が改善されてきています。
お昼と夕方はモバイルデータ通信を使わない
お昼と夕方はWi-Fiに繋いで、モバイルデータ通信は使わないようにする。
ただWi-Fiも大勢が接続すると相当速度が落ちてしまいます。
キャリアから乗り換えてMVNOの格安SIMをずっと使い続けようと思うなら、イライラしないためにはこれくらいのルールが必要です。
筆者の場合は、昼の食事中はスマホを操作しないため、通信速度が遅すぎると困るのは17時以降です。
現在MVNOはLINEモバイルを利用していますが、ある程度読み込みが遅くなっても許容範囲内ですし、苦痛を感じる速度まで落ちていません。
LINEモバイルのソフトバンク回線は、今年に入ってから通信速度が著しく低下しているのが残念です。
利用者にとってはソフトバンクの傘下に入ったメリットは何も感じません。
結局、MVNOの格安SIMを使うならば、ある種の諦めが必要ですね。
LINEモバイルとOCNモバイルoneでは、どちらが使い勝手が良いかと尋ねられた時は、OCNモバイルoneに分があるのでおすすめしてます。
OCNモバイルoneは節約モードの低速でも、LINEモバイルのデータフリー対象サービスのLINE、インスタ、Twitter、Facebookは十分使える速度が出ます。
但し、OCNモバイルoneはドコモ回線のみ。LINEモバイルやmineo(マイネオ)、QTモバイルといったMVNOはドコモ・au・ソフトバンクの3キャリア対応の格安SIMを提供しています。
それでもどうしてもMVNOの速度と料金に納得できない時、コストパフォーマンスが悪いと感じる時は、大手3キャリアに戻るか、ワイモバイルとUQモバイルに乗り換えるしか解決策がありません。
まとめ
MVNOの格安SIMが通信速度遅すぎる時
- ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアに戻る
- ワイモバイルとUQモバイルに乗り換える
- 低速時でも安定しているOCNモバイルoneならお薦め
- 昼と夕方はモバイルデータ通信を諦める
速度を取るか料金を取るかの二者択一です。
ワイモバイルとUQモバイルは料金はキャリアとMVNOの中間ですが、同じような料金プランの楽天モバイルは、他の低速MVNOの現状とほとんど変わりません。
自宅、会社や学校でWi-Fiが利用できるならば、格安SIMはOCNモバイルoneの日次コースがコスパでバースト転送機能が付いて使いやすいと感じます。
音楽好きならOCNモバイルoneはサブ回線やデータ回線としてでも良いので契約しておくと、データ消費量ゼロで1日中音楽が聴き放題です。
そして格安SIMを使いたいなら過度に速度を求めてはいけません。